そんな想いで故郷の地に根ざし、約30年にわたり店づくりを行ってきました。
地場の食材をどう活かし、どう食べてもらうか。
できるだけたくさんの人に喜んでもらいたい、故郷の食文化の良さを見つめ直したいと、
多くの生産者や食に携わる人達と交流を深めてきました。
私がヨーロッパで学んだ料理や店づくりの道のりが、これから新しい一歩を踏み出そうとしている方、
今よりさらに前進をしたい方のお役に立てるのではないかと思っています。
それは、あらゆる産業において大きな課題となっていることなのではないかと思います。
技術のみならず、創業者の想いや人と人とのつながりを引き渡すことは、
事業継続には重きを置かれるべきことであると同時に、思い通りに行きづらい事なのではないでしょうか。
私自身、店づくりを私だけの代で終わらすことなく、子ども達や若い人達に、
いかにつないでいくかということを常に意識しています。
オトワ レストランでは、地方都市で飲食店を開業している方達の
2代目、3代目を積極的にお受け入れしています。
フランス料理のグランメゾンという業態のなかで、料理技術、サーヴィス手法、ホスピタリティを
日々の仕事のなかで吸収してもらい、故郷で活かしてほしいと思っています。